好きなものを紹介します②


先程メインページにて、千堂稔の落書きを集めたページをアップしました。シャーペンで描いただけの白黒アナログ画像ですが、もし宜しければ^^*



さて、久し振りにまた好きなもの語りをしたいと思います!!前回は漫画について書いたのですが、今回は小説について語ろうと思います!
ただ1つ前置きがあるのですが、ここ数年めっきり活字から離れてしまっている者の、過去の自分を振り返った内容となりますので、いかんせん全て数年以上昔の話となります…。
ホント、語りたいならもうちょっと読んでからにしようねって感じなんですけど( ; ; )高校生~二十歳くらいの時に沢山読んでいて、あの頃、ステキな小説と沢山出逢っていたので、昔話として読んでもらえれば幸いです。
(ちなみに、最後に活字の本を一冊読了したのは又吉直樹さんの「火花」です。それ以降全く、印刷された活字に触れていません…由々しい~~~~~~本読みたいな~~~~~~…(時間の作り方が本当に下手くそで嫌になるな!!)

前置きが長くてすみません>_<

大好きな小説家さんを一人挙げてくださいと言われたら、私は真っ先に「重松清」さんを挙げます。有名なのは「流星ワゴン」とか「とんび」かな?知ってらっしゃる方いらっしゃるかなあ。高校生の頃知って(「エイジ」で知りました)、のめり込んで、毎日毎日読んでいたように思います。
重松さんの作品はどれも好きですが、中でも短編集が「うぅ…憎い、憎いよ…」って唸ってしまうほど大好きで、「ナイフ」と「日曜日の夕刊」の単行本は、何十回も読みました。
「ナイフ」はいじめが題材になっているお話ばかりです。全部で四篇。「ワニとハブとひょうたん池で」と、表題作の「ナイフ」が特に好き…。「ワニ~」はいじめられてる女の子視点で、「別に全然平気」みたいな語り口調でずっと続いていくところが好きです。「ナイフ」はいじめられている男の子のお父さん視点のお話。な、泣いたなぁ…。お父さんが、不器用でちょっと格好悪くてガタイも小さくて、だけどヒーローで。勝ってないけど負けてない。とってもかっこいいです。
他にも「エビス君」っていうお話も最高です。主人公の男の子のことが大好きで堪らない。そしてエビス君のことも。
「日曜日の夕刊」はもっと短いお話の詰め合わせで、読みやすくて重松さん節盛りだくさんっていう、美味しいとこどりな一冊です。中でも「チマ男とガサ子」が大大大好き。何故か泣いてしまう。重松さんのお話にしては珍しい感じかもしれない(いや分かんないけど!)。「桜桃忌の恋人」もとっても素敵です。最高。最後の一行の為の全てか!と思うほどに、その一行にグッときます。太宰治さんが好きな方にも読んでほしいお話。

私は好き過ぎる文章に出逢うと朗読したくなってしまうのですが(突然のヤバめな告白すみません)、重松さんの文章は本当に、声に出して読みたくなるものばっかりでいつも心の真ん中をグサグサ射ってきました。(実は朗読欲を拗らせて、高校では「朗読研究」という授業を専攻していました。ポエトリーリーディングを生で観てみたい!!いつか観に行けるかなぁ~)
一人称、二人称、三人称視点ってそれぞれ違った魅力があると思うのですが、一人称視点の小説が読むにも書くにも一番好きになってしまったのは間違いなく重松さんの作品に出会ったからだなぁと思っています。(重松さんの作品の中にはもちろん一人称じゃない小説もありますが!)
「ナイフ」「日曜日の夕刊」以外で強く印象に残っているのは「疾走」「青い鳥」「きよしこ」です。ビャアビャア泣きました。
疾走は長編で、珍しい「二人称視点」のお話です(お前はその時こう言ったのだ、みたいな語り)。もう一回読めと言われても読めない。超ヘビー級です。映画化されてた気がする。ちょっと観てみたいな。物語中盤以降にある、主人公のシュウジが学校で殴られて鼻血が出て、それに驚いて後退りするみんなにシュウジが「こんな鼻血が怖いのかよお前ら」って、一瞥するシーンが一番好きです。このシーンのシュウジはかっこよくてスカッとした~…シュウジはいつも、最初から最後までかっこいいんだけどね。
「青い鳥」は一人の先生を軸にしたオムニバスで、私は特に最後のお話が大好きです。元教え子である男の子(二十歳くらいの男の子だったかな)が、恩師に「俺、家族ができるよ」って報告しに行く話です。もうこのあらすじだけで好き過ぎるんだよな…もう一回読みたい。
「きよしこ」は吃音症の男の子のお話で、男の子は「か行」が上手く言えないんです。だから自分の名前(きよし)が上手に言えない。言いたいことがあるのに上手に音になってくれない苦しみって、どんなだろう…といっぱい考えました。
他にも重松さんの作品は好きなものがいっぱいあります。
一人称視点が好きで、親子とか学校がテーマのお話が好きな方は是非!^^*

それから好きだなぁって感じた本は、嶽本野ばらさんの「ミシン」や、乙一さんの「ZOO」「暗いところで待ち合わせ」「GOTH」、小川洋子さんの「博士の愛した数式」、奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」…などなど。………あれ!おかしいな、もっといっぱいあるはずなんだけどな!?!?お、思い出せないな…!!!(驚愕)
「読んだことあります」って本もありますが、思い返して「好き~」って思える本が…あれ…?も、もっとなかったっけ…??えっと…思い出せたら追記しますね……思い出せるタイトルの少なさに愕然としている…。

今度は好きな映画を語ろうかなぁと思います!



生姜