I want to die because I want to touch Aono


椎名うみさんの「青野くんに触りたいから死にたい」第1巻ゲットしました、たった今読了しました~………。

私、映画やドラマや漫画や小説はコテコテのお涙頂戴ものが大好きで、ヒューマンものでビャアビャア泣くのが気持ちいいと思う人間なのですが(映画は「カッコウの巣の上で」とか「誰も知らない」とか「クレイマーvsクレイマー」とかが大好きです。小説は重松清さんの作品の虜でした。好きなものの話は長くなるのでまたいつか改めて語ります!)、
ああいう時の涙って、ところてんみたいに押し出される感覚でドバドバ出ちゃうんです。まさに「泣かされる」という表現がピッタリの感覚です。
もちろん泣かされるのが大好きで、製作者や著者の意図のど真ん中にまんまとハマって、してやられるのが視聴者の醍醐味だよなぁと思うのですが、「青野くんに~」は、泣かされたんじゃなくて、この作品に対する想いが高まりすぎて涙が漏れた感じでした…。すごいドキドキしました。ドキドキしながら泣く感じ、物凄く久しぶりだ…。

主人公の優里ちゃんが大変に可愛くて本当にたまらないんですけど(黒髪の、健気で大人しくて1人の男の子のことを死ぬほど想ってる女の子に弱いんです、だめなんですストライクなんです…最高に可愛い)、青野くんもメチャクチャ魅力的です。当たり障りのない優男って感じだったのに、ちゃんと男の子になる時があって、「優しい」と「男の子」の部分のどっちもが絶妙なバランスで描かれてるのがたまりません。(これは作品の主題とはズレていると思うけど)
青野くんは幽霊なので優里ちゃんに触れません。でも優里ちゃんは、青野くんに触れるなら死んでもいいって思うくらい青野くんが好きなんです。青野くんは最初、君が俺をそこまで好きなら、まあ…って感じのスタンスなんですよね。けれど青野くんもだんだん、優里ちゃんの想いに応えたくなってくる。触りたくなっていく。「触りたい」という衝動を「幽霊」という題材でここまで煌めかせ、ドキドキさせるなんて、本当にすごい。すごい漫画に出会った…嗚呼…。

2巻はまだゲットしていないので、1巻を擦り切れるほど読んでから購入しようと思います。本当にドキドキがすごい。
こんなに続きが気になる&登場人物がストライクな漫画は…なかなか出会えません。終わらないでほしいと思ってしまう…。



生姜